午前の日経平均株価は全面安の展開となり一時3000円近く下落。去年8月の暴落時の安値を下回り、約1年半ぶりの水準となった。その後、値を戻し、午前は2000円余の下落で取引を終えている。トランプ大統領の相互関税に対し、中国が報復関税を発表し、貿易戦争に発展する懸念が強まり、先週末のダウ平均株価は過去3番目の下落幅を記録。今日はアジア株も軒並み下落。東京市場では家庭用ゲーム機「スイッチ2」のアメリカでの予約開始を延期すると発表した任天堂が大幅下落した他、景気悪化が懸念され、銀行株なども大幅に下落。市場関係者は「報復関税がエスカレートすれば日経平均は3万円を割る可能性もある」と指摘しており、市場の不安が収まる兆しはまだ見えてきていない。