スパゲッティのCO2e(二酸化炭素相当量)排出量は331gで、これはレジ袋を約10回断ることで削減できるCO2排出量、またマイボトルの使用などでプラスチックコップ約4.4回断ることで削減できるCO2排出量に相当する。製品ライフサイクルアセスメント(製品LCA)は製品の原料調達から廃棄までの製品ライフサイクルにおける環境影響の算定方法だが、これを今年2月、国内食品メーカーに先んじて導入したのが日清製粉ウェルナである。日清製粉ウェルナでは、パスタ関連やパスタソース、冷凍パスタ、プレミックスと4つの家庭用製品カテゴリーが対象にし、地球温暖化の原因となる温室効果ガスの発生量を二酸化炭素の発生量に換算したCO2e(二酸化炭素相当量)の排出量を算定している。これにより原料調達・生産・流通・調理・喫食・廃棄の各段階におけるCO2e排出量を見える化を実現した。どの段階が一番多くCO2e排出量が多いのかは、「調理・喫食」となる。日清製粉ウェルナのパスタ1人前の製品LCA全体におけるCO2e排出量は、調理・喫食が全体の約56%。これを減らせる商品が早ゆでスパゲッティである。標準タイプと比較すると約34%削減でき、全体としても約15%削減できる。製品LCAを算出することで、企業としては環境負荷がより少ない製品の開発など、事業活動に活用することができ、消費者としては企業などの情報発信を通して、環境負荷の低い商品を選びやすくなる。早ゆでスパゲッティは、FineFast製法で作られ、スパゲッティの断面は丸ではなく、4枚羽の風車形状になっている。通常と比べて表面から中心までの距離が短くなるため早くゆでることができる。しかも茹でると羽は閉じてきれいな丸いスパゲッティになる。さらに通常品(1.6mm、1人前100g)をガス火で茹でた場合を100とした場合、早ゆでパスタを使うことで約35%CO2排出量を削減、更に電子レンジで調理した場合は約57%削減になる。今回小泉孝太郎さんが挑戦する。