パリ五輪閉会後に明らかになった秘話もある。卓球女子団体で銀メダル・シングルスで銅メダルを獲得した早田ひな選手(24)はSNSにチームメートへの感謝の言葉をつづった。ともに投稿されたのは表彰台での集合写真。平野美宇選手(24)と張本美和選手(16) は銀メダルを首にかけ、早田選手は銅メダルを首にかけている。もう1つの銀メダルをかけていたのはリザーブとしてチームを支えた木原美悠選手(20)である。早田選手は「絶対に4人でメダルをかけて写真を撮る!って決めていた」などとコメントしている。東京五輪ではリザーブとしてサポートに徹した早田選手。年下の木原選手に様をつけた長文で思いをつづった。縁の下で卓球女子チームを支え続けた木原選手は、団体準決勝後のインタビューでは笑顔で「選手がメダルを取ってくれているからうれしい」などと話した。女子シングルスの3位決定戦が行われた8月3日は木原選手の誕生日である。この時、早田選手は木原選手からあるリクエストを受けていたという。それが銅メダル獲得だったという。早田選手が見せた4人目の仲間への気遣いにSNSでは称賛の声があがっている。早田選手は投稿の最後に五輪を振り返り「大好きな人のために戦い続けることが出来た五輪だった」との言葉で締めくくった。