旭酒造の新ブランドの獺祭ブルーは日本の酒米を使用しているがニューヨーク州の水で仕込んだ。完成式典に集まった関係者450人には、完成したばかりの獺祭ブルーが振る舞われた。2018年にアメリカでの生産を決めた旭酒造の桜井会長。酒造の建設予定現場を初めて訪れた。元々スーパーだった土地と合って物を購入し、獺祭の酒蔵と作り変える計画。しかしその後新型コロナウイルスの流行など予期せぬ事態が重なり計画に遅れが生じ、酒蔵の建設費用も4倍に膨れ上がった。今年に入り桜井会長もアメリカへ移住。3月に新たな酒造で生産を開始した。しかしアメリカ市場において日本酒は売上高で全部足しても0.2%ほどで、実際は日本酒ブームを感じないという。弱者の戦略を取る必要があるという桜井会長だがニューヨークの酒店では獺祭の新イベントを開催していたが、まずは日本酒を手に取るきっかけ作りが大事だという。アメリカ・アーカンソー州には巨大な田んぼが。そこにあるのは全てここで育った山田錦。酒に使用する米もアメリカ産に切り替えようとしている。そこで20年以上アメリカでコメ作りをしている農家に白羽の矢がたった。原料も生産もメイドインUSAにこだわったことでアメリカ人の目を日本酒に向けるきっかけになるという。