黒字リストラについて。木村ひろしさん(仮名・52)は、去年10月、東京から山梨に妻と移住してきた。きっかけは突然の転職だった。木村さんは27年間勤務の大手電機メーカーで人事採用の仕事をしてきた。しかし去年7月、会社が早期退職者を募集。会社は経営不審ではなかった。木村さんは月給の50ヶ月分の退職金を提示されたこともあり退職を決断した。現在は社員400人弱の企業で人事などに携わっている。黒字なのに早期退職をつのる黒字リストラに踏み切る企業が相次いでいる。今年5月、パナソニックHDの楠見雄規社長は雇用に手を付けることは本当に忸怩たる思いだと述べ、今年1万人規模の人員削減を発表。明治HDでも先月28日、事業子会社の明治で希望退職の募集を発表した。
パナソニックなど有名企業が相次いで発表する早期退職。調査では、6割の企業が直近決算で黒字だったという。東京商工リサーチの本間浩介さんは、組織の年代を適正化、バランスよくするために中高年の方の削減を行って、若手の入社を促す動きもあるかもしれないと指摘する。企業ではバブル期前後に大量採用した50代~60代の幹部が多いため、バランスを取る動きが広がっているという分析。ただ、大手電機メーカ ーを早期退職した木村さん(仮名)は転機として前向きに捉えている。
パナソニックなど有名企業が相次いで発表する早期退職。調査では、6割の企業が直近決算で黒字だったという。東京商工リサーチの本間浩介さんは、組織の年代を適正化、バランスよくするために中高年の方の削減を行って、若手の入社を促す動きもあるかもしれないと指摘する。企業ではバブル期前後に大量採用した50代~60代の幹部が多いため、バランスを取る動きが広がっているという分析。ただ、大手電機メーカ ーを早期退職した木村さん(仮名)は転機として前向きに捉えている。
