アメリカのトランプ大統領とロシアのプーチン大統領による電話会談が18日行われた。ロシア側は電話会談について日本時間昨日午後10時から開始の見通しと発表。しかしその時間、プーチン大統領がいたのはモスクワで開かれた会議のステージ上だった。トランプ大統領との電話会談は日本時間昨日午後11時から行われたという。アメリカ側の発表によると、両首脳はウクライナとの戦争終結へ向けて永続的な和平が必要との認識で一致。しかしアメリカが提案した30日間の一時停戦案への合意は見送り。ウクライナ・ゼレンスキー大統領は「プーチンに対する信頼はない」と語った。プーチン大統領がウクライナに対して外国からの軍事援助などの完全停止を求めていることについてゼレンスキー大統領は「軍の弱体化を狙っている」として反発。一方でプーチン大統領はエネルギー施設、インフラ施設への30日間の攻撃停止には合意。しかしアメリカ側は攻撃停止の期間には言及しておらず、会談内容について相互に隔たりがある。会談後、トランプ大統領はFOXニュースに出演し、成果を強調したが内容について多くは語らず。明海大学・小谷哲男教授は「ロシアの狙い通りに会談が進んだ、このままプーチン大統領にうまく操られていくのか、どこかの段階で自分はだまされていると気付いてプーチン大統領により強い圧力をかけていくのか、トランプ大統領の判断が今後の交渉の行方を大きく左右する」と語った。