まもなく東日本大震災から14年。岩手県宮古市田老地区では181人の方が犠牲になった。明治、昭和とこの地区は度重なる津波の被害に遭ってきた。そのため古くから防潮堤があった。しかし東日本大震災の津波はその巨大な防潮堤の一部を破壊し市街地をのみ込んだ。NPO法人津波太郎では4年前から昭和三陸津波が起こった午前2時半の時刻に合わせて深夜の避難訓練を実施。防潮堤があっても避難する大切さを地域の人々に伝え続けている。さらにそうした思いから一部が壊れてしまったかつての防潮堤の周辺の草刈りなども行っている。昨年、これまでのこうした伝承活動が評価され日本ユネスコのプロジェクト未来遺産に登録された。