お召列車は時代の変化とともに求めてられる役割も変わっていく。12号御料車は洋風ですっきりとした室内になっている。これまでの御料車に比べ窓が大きいことが特徴。展望車として作られた10号御料車よりも窓が10センチ高く作られている。外から天皇の立ち姿が見えやすいように配慮されたと考えらえる。この御料車が使われた昭和大礼は膨大な人々が動員された前例のない国家事業だった。通過するお召列車に日の丸を振り敬礼をしたりした。戦前、天皇は現人神とも言われた。第二次世界大戦後、お召列車が人々の前に復活する。このとき使われた御料車の模型が残されている。窓は12号御料車よりもさらに大きく作られていた。戦後巡幸を行い、人々を励ます昭和天皇。大きな窓を通して国民は戦前とは違った印象を天皇から受け取ることになる。国民に親しまれる天皇、自ら神であることを否定した。
住所: 東京都立川市緑町3173
