和歌山県日高川町にある和歌山南陵高校。授業風景はごく普通の感じだが、校舎は教室の扉の立て付けが悪いようで、生徒らが慣れた手つきで直していた。学校は県から指導を受け、2023年からは生徒の新規募集を停止。今年4月から新たに就任した甲斐三樹彦校長兼理事長は、未払い金などを精算し学校を再建。2年前は生徒が150人在籍していたが、今は3年生のみで全校生徒はわずか18人。3年生は学校が経営難という窮地に陥る3年間を過ごしてきたが、部活動での活動は凄まじい。野球部は去年の県大会でベスト4、バスケットボール部も4年連続インターハイに出場。今年は6人でインターハイに出場。6人はスポーツ推薦で入学したが、練習環境は恵まれていない。体育館は天井の隙間からハトが入り込み、フンを落とすため部員が清掃。野球部のグラウンドは雑草だらけで使えないため町営グラウンドで練習。現在野球部・バスケ部は寮生活。かつてはその環境も劣悪だったという。現在はクラウドファンディングで資金を集めるなどして環境は改善されつつある。もう一つの部活動はたった2名の吹奏楽部。野球部は来週、全国制覇した事もある智辯和歌山と対戦。