2009年に痴漢事件の流れを大きく変える最高裁判決がでた。当時60歳の大学教授の男性が、満員電車内で痴漢をしたとして一審と二審で実刑判決をうけた。しかし最高裁は被害者の供述を全面的に信用した一審と二審は必要とされる慎重さを欠くものとして異例の逆転無罪に。この一審の有罪判決を出したのが福崎氏だった。この事件について福崎氏は審理の仕方を考えさせられる事件だったという。被告になってしまった男性に対して申し訳無さを感じたか?には間違っていればそうだと答えたが、判決の結論が間違っているのであればそうなると答えた。判決が覆ったことで事件の実体に対する向き合い方として足りなかったところがあったと感じたという。またこの事件については、自分の戒めとなった事件だという。またこのことがそれ以降の刑事裁判に影響していると答えた。