来月13日に開幕する大阪・関西万博で日本の観測隊が南極で発見した隕石が火星の石として展示されることになり、きょう都内の施設から万博の会場に向けて運び出された。万博会場では2000年に日本の観測隊が南極で発見しその後の分析で数万年前に火星から地球に飛来したことが確認された隕石が火星の石として展示される。重さは13キロ、ラグビーボールほどの大きさで火星由来の隕石としては世界最大級だという。火星の石の一般の公開は初めてでことし10月の閉幕まで政府が出展するパビリオンの日本館で常時展示される予定。国立極地研究所・熊谷宏靖広報室長は、前回の大阪万博の目玉は月の石、今回の目玉のひとつが火星の石ということで取り上げていただくことに運命のようなものを感じていると語った。