先月末ごろから、兵庫・神戸市で、住宅の門に小さな石が置かれる事案が頻繁に確認されたことから、警察が警戒を強める事態になっている。騒動の発端は先月29日、1件の110番通報だった。「若い男2人がインターホンを鳴らし、門扉を勝手に開けようとした」。門の前には男2人の姿。2人が立ち去ったあと家の周辺を確認すると門やガレージ付近に1cmから3cmほどの石が置かれていた。周辺では似たような石が14軒もの住宅に置かれているのが見つかった。警察が警戒するのは窃盗グループによるマーキング。石は門やガレージを開け閉めすると落ちるような場所に置かれていて、人の出入りを確認している可能性があるという。 不審な石が複数の住宅で確認されている地域では、警察が地域住民に対し門扉などに石が置いてあったらすぐに通報すること、空き家で石を見つけたら持ち主は石をのけて家の中が荒らされていないか定期的に確認することなどを呼びかけている。すぐに取り除きたいところだが、いったん撮影をして残しておくことが必要。日ごろから防犯対策をしておくことが重要。