今年4月29日に160円台をつけた際には急激な円買いの動きがあった。このため、市場では政府による為替介入に対する警戒が再び高まっている。FRBは今月12日の連邦公開市場委員会で、年内の利下げ見通しを3回から1回に減らした。その後も、FRB高官から利下げに消極的と受け取られるような発言があり、FRBが利下げする時期が遠のくとの観測が拡大。こうした見方から、一昨日の米国債券市場でも長期金利が上昇し、金利の高いドルを買って円を売る動きが強まっている。一方、日本銀行は14日の金融政策決定会合で、国債の買い入れを減額する方針を決めた。(朝日新聞)