北朝鮮は去年11月に軍事偵察衛星の打ち上げ成功を初めて発表し、ことし追加で3基を打ち上げる計画を示している。韓国メディアはことし3月、東倉里にある衛星発射場で監視を避けるためとみられる覆いが設置され、軍事偵察衛星の打ち上げ準備が進んでいると報じていた。そしてきょう、韓国軍関係者は東倉里付近で打ち上げの準備と推定される状況が確認されていると明らかにした。韓国の通信社・連合ニュースは、北朝鮮が早ければ来週にも打ち上げに踏み切れる見通しだと伝えている。韓国としては来週開かれる日中韓3か国の首脳会議などで北朝鮮情勢についても議題にしたい考えで、米国などと連携して警戒監視を強化する方針。また、日本政府関係者はNHKの取材に対し、「韓国と米国とは密に情報共有を行っており、状況は把握している。日本政府としても打ち上げの兆候について引き続き分析中で、警戒を続ける」と述べた。