ロシアのプーチン大統領と北朝鮮の金正恩総書記の首脳会談がロシア極東のボストーチヌイ宇宙基地で行われた。平壌から専用列車で到着した金総書記をプーチン大統領が出迎えた。新型ロケットの組み立てを行う施設では金総書記から担当者に質問する場面が見られた。ソユーズロケット発射台の視察ではロシア側の担当者から打ち上げの流れについて説明がされた。金総書記の同行者の中にはミサイル・人工衛星開発のキーマンであるキム・ジョンシク副部長とチャン・チャンハ院長の姿もあった。2人は去年11月に対象に昇格し、「火星17型」・「火星18型」の発射に立ち会っている。プーチン大統領は記者団に対して”北朝鮮指導者は宇宙開発を試みている”などとし、軍事技術協力については”ゆっくり話すつもり”などと述べた。2時間ほどの首脳会談では軍事技術協力の拡大などを協議したとみられている。ラブロフ外相は国連安保理の制裁をめぐり、”いかなる制裁決議においても、通過させようとする試みは不可能”などと述べ、北朝鮮に対する制裁決議案に今後反対する構えをみせた。夕食会にて”満足できる見解の一致があった”と明らかにした金総書記は、車で宇宙基地の施設から出発した。