北朝鮮で、外国人向けの3泊4日のツアーを開催。ツアーに参加したブロガーのイリヤ・ボスクレセンスキーさんの動画を紹介。今年2月、首都平壌と高級リゾートでのスキーのツアーが開催され、値段は一人750ドル(約12万円)、ロシアから98人が参加した。ロシア・ウラジオストクの空港から、北朝鮮唯一の航空会社の高麗航空の飛行機で、平壌空港へ向かう。空港ではスマホやノートPCなどの機器について詳しく調べられたという。そして、参加者はバスで平壌の中心部へ向かうが、軍事施設・軍人・汚れた作業服を着た人の撮影が禁じられた。また、散策はガイドが同行する、金日成主席・金正日総書記の像を撮影する際は全身が入るようにするなど様々な指示があり、行き先の変更や自由行動は一切許されなかった。ガイドにそのことについて質問すると「皆さんは朝鮮語を知らないので、何らかの問題が起きるかもしれない。我が国はまだ戦争状態にあり、朝鮮半島には2つの国家が存在している」などと説明された。そして、ボスクレセンスキーさんは、民家から見える歴代指導者の肖像画に、衝撃を受けたという。2日目の目的地の馬息嶺スキー場に向かう際の移動は飛行機で、参加者の間では「私達に貧しい村や道路が不足していることを撮影させないためではないか」と噂が出ていた。スキー場は、ゲレンデの状態は理想的で従業員も丁寧だったが、ゴンドラは狭く、安全ネットは金属製で安全とは言い難かったとのこと。また、ボスクレセンスキーさんはレストランで夕飯を予約していたが、食事を用意されていなかったため、客同士で食べ物を分け合う状況になった。3日目、ボスクレセンスキーさんが理髪店で髪を切ろうとすると、党承認以外の髪型が禁止されているため、カタログから選ぶ方式で驚いていた。また、ホテルや理髪店でも頑なにチップを断られたため、ボスクレセンスキーさんは「もしかしたら外貨を保有することが法で禁じられているのかもしれない」と考えたことを話した。最後にボスクレセンスキーさんが空港でレゴブロックそっくりのおもちゃを購入したが、どれも軍事をテーマにしていることに気づいたという。ボスクレセンスキーさんは、様々な縛りを感じたため、次は「体制が何もかも変わってからにしたい」と語った。