金色堂を再現した8K3DCGは、NHKと東京国立博物館が共同で進めてきたプロジェクトの技術が活用されている。8K文化財プロジェクトとは、文化財保護とさらなる研究活用の両立を目指し、3年前からプロジェクトを進めている。文化財をデジタルデータとして記録し、それをもとに超高精細な3DCGを製作。NHKの8K技術を使って鮮明な映像で映し出す。プロジェクトではこれまでに、遮光器土偶や洛中洛外図屏風 舟木本、法隆寺の百済観音など様々な文化財を記録してきた。最新の取り組みが、本阿弥光悦の舟橋蒔絵硯箱の3G化。プロジェクトは調査研究の可能性も広げている。救世観音を調査するデジタル調査会は、東京と奈良をオンラインでつなぎ意見を交換した。この調査では、宝冠の金属部分と木の間に隙間があることに気がついた。このプロジェクトは、新たな学説を生み出すキッカケになるのではと期待されている。