毎年およそ1800人が卒業する神奈川県小田原短期大学の通信教育課程。この学校で行われている幼稚園教諭の免許取得に必要な試験をめぐり、文科省から「不適切だ」と改善を求められていたことがわかった。小田原短大ではテキストに掲載された内容と同じ問題が出され、模範解答も持ち込むことができる状態だった。学生はそれを書き写しながら解答できる状況だったという。インタビューに答えたのは、小田原短大の姉妹校にあたる札幌市の専門学校の元教員の男性。この学校では、2020年から試験に模範解答の持ち込みが認められ、学生はそれを丸写しして合格するなど、試験が形骸化していた。男性はこの実態を告発したが、情報漏洩をしたとして懲戒解雇された。学校側は、法が保護する公益通報には当たらないとして、解雇は正当だと主張。一連の報道を受け、試験への模範解答の持ち込みは禁止にしたという。
			
