早稲田大ラグビー部が掲げるのはフィジカルの強化。一日60分週4日から一日90分週5日に。フォワードの中心の突破が持ち味の佐藤選手はボールを使う練習の前に行う筋力トレーニングを練習後にも取り入れた。フィジカル強化のきっかけとなったのは昨シーズンの大学選手権の決勝。早稲田は連覇を狙う帝京大のパワーに圧倒された。ボールの争奪戦で劣勢に立たされ得意のパス回しを発揮できず。佐藤選手も突破を試みたが押し返されてしまった。73点を奪われ53点差での大敗で大学決勝では失点、点差ともに史上最多に。そこで今シーズンは体をぶつけ合う練習を増やした。一日30分休みなくコンタクトを繰り返した。佐藤選手は当たり負けしないために体重を6キロ増量し突破力に磨きをかけた。そして今月の関東大学対抗戦では早稲田は帝京大と対戦した。佐藤選手は前に出たがその後も前に出る活躍をし、トライに繋げた。残り11分で3点差に。最後は突き放されたが確かな手応えを感じたという。