これまでオリンピックで3つのメダルを獲得している平野歩夢。今月、故郷・新潟県村上市に自費で作った練習施設を公開した。人工芝で作られ、雪がなくても1年中練習ができる。この日、オリンピックで平野だけが成功させた最高難度の技を披露した。ハーフパイプは、全長約200m、壁の高さ7mの半円筒型のコースが使われる。エアと呼ばれるジャンプを繰り返し、技の難度や高さなどを競う。今回の施設は、エアの技を磨くために作られた。滑走部分は、ハーフパイプと同じようなカーブを再現し、飛び上がる部分も実際のハーフパイプに近い角度になっている。ハーフパイプは、年々技の難度が上がり続け、失敗すると大怪我につながるリスクが高まっている。平野も、2017年に、技に失敗して落下し、膝の靭帯と内臓を損傷した。けがのリスクを下げるため、着地する場所には、マットを設けている。雪上でいきなり大技を実践する前に、安全に練習することができる。目標は、オリンピック連覇。平野は、新技のダブルコーク1620に挑んでいる。平野は、この施設を他の選手にも利用してもらい、安全に取り組める練習環境になればと考えていて、すでに国内外から問い合わせがきているという。