埼玉県久喜市に住む布川勇さんの自宅近くの墓には13年前に亡くなった妻が眠っています。ここに去年出身地の山形県にあったお墓から両親と祖父母の遺骨を移しました。きっかけは2年前、山形に帰省したとき荒れ果てた墓の様子を目の当たりにしたことでした。4人の姉は既に高齢のため管理を頼む訳にもいかず「墓じまい」を決断した。費用は100万円ほどかかった。墓碑には故郷の地名を刻みました。布川さんは「気持ちの整理というか安堵や落ち着きが得られるところに移すのが一番いい」などと話した。
シニア生活文化研究所の小谷みどりさんのスタジオ解説。墓じまい増加の背景には都市部には地方から出てきている方も多く先祖のお墓が遠い場所にあってお墓参りに行けないという問題を抱えている。核家族化も進み子や孫の代からすれば自分が住んだことのない土地に先祖の墓がある方もいる。これから代々生まれ育った場所で死んでいくというライフスタイルの方が少なくなり墓じまいをしたいというニーズは今後も増えていくと思う。埼玉県の50代女性から「父親からお墓を守っていくようにと長年言われてきたが両親の死後墓じまいをして葛藤を感じたが今はすっきりした気持ち」という投降を紹介。小谷さんは今までのお墓のあり方が社会や家族の変化に対応していないのが問題であって個人の問題ではなく社会全体の問題だと指摘した。家族で意見が分かれた場合には墓じまいだけが選択肢ではなくシルバー人材センターやふるさと納税で墓管理代行サービスを利用する手もある。墓じまいで大切にしたいことについて小谷さんはお墓は残された方が亡くなった方と向き合う場でもある、死者を思う場があることが残された方にとって生きる原動力になると思うと話した。放置して無縁墓になるよりは墓じまいをしやすい方法を行政も考えていかないといけない。
シニア生活文化研究所の小谷みどりさんのスタジオ解説。墓じまい増加の背景には都市部には地方から出てきている方も多く先祖のお墓が遠い場所にあってお墓参りに行けないという問題を抱えている。核家族化も進み子や孫の代からすれば自分が住んだことのない土地に先祖の墓がある方もいる。これから代々生まれ育った場所で死んでいくというライフスタイルの方が少なくなり墓じまいをしたいというニーズは今後も増えていくと思う。埼玉県の50代女性から「父親からお墓を守っていくようにと長年言われてきたが両親の死後墓じまいをして葛藤を感じたが今はすっきりした気持ち」という投降を紹介。小谷さんは今までのお墓のあり方が社会や家族の変化に対応していないのが問題であって個人の問題ではなく社会全体の問題だと指摘した。家族で意見が分かれた場合には墓じまいだけが選択肢ではなくシルバー人材センターやふるさと納税で墓管理代行サービスを利用する手もある。墓じまいで大切にしたいことについて小谷さんはお墓は残された方が亡くなった方と向き合う場でもある、死者を思う場があることが残された方にとって生きる原動力になると思うと話した。放置して無縁墓になるよりは墓じまいをしやすい方法を行政も考えていかないといけない。