きのう、後半戦にあたるスポーツクライミングの男子ボルダー&リード、準決勝リードラウンドが行われた。前半戦「ボルダー」は、クセ強な高さ4.5メートルの4種類の壁をより多く登る。後半戦のリードは、十数メートルの「せり出した壁」を6分間でどこまで登れるかを競う。落ちたら終わりの一発勝負。独特の緊張感が漂うなか、指先で自らの体重を支え最適なルートを導き出していく。完登する選手がいないなか、東京オリンピック4位入賞の楢崎選手が登場した。前半戦で高得点を取っているため、黒エリア突破で決勝進出が見えてくる。しかし、第2エリアで落下。得点を伸ばせず、準決勝敗退となった。最終競技者として安楽選手が登場。安楽選手は、リード競技前に決勝進出が決定した。楢崎選手ら有力選手が次々と落下した鬼門を突破し、頂上まであとわずかで落下となったが、会場の観客がスタンディングオベーション。安楽選手は2位に15点差をつける圧巻の強さを見せつけた。決勝も前後半の2回行われる。