人気の街、東京・吉祥寺の駅前にあるのが飲み屋街、ハーモニカ横丁。横丁のあちこちで多くの外国人スタッフが働いている。この横丁で11店舗を経営する手塚一郎さん。現在雇用している従業員の7割が外国人。調理や接客だけでなく店を運営するマネジメント業務を担う外国人もいる。外国人抜きでは営業は成り立たない。店でアルバイトとして働く女性は2年前、ネパールから来日し経営を学ぶ専門学校に通っている。日本で学ぶ外国人留学生は現在36万人。国は2033年までに40万人の受け入れを目指す方針。女性は留学生として来日しているためアルバイトができる時間に制限があり生活は楽ではない。将来は日本で就職し家族と一緒に暮らすのが夢。外国人が増加しサラダボウル化が進む首都圏。その背景の一つが国が進める在留資格の拡大。特定技能という在留資格を設け6年前から外食業や建設など16の分野で外国人材の受け入れを始めた。東京・銀座の美容室で接客している中国人の女性は国が外国人美容師を育成するために新たに設けた制度によって働けるようになった。この美容室チェーンでは現在、3人の外国人美容師が働いている。海外からの客が増える中今後、外国人スタッフをさらに増やしていく方針。働く外国人だけでなく地域活動の担い手も増え始めている。住民の11人に1人が外国人の神奈川県愛川町。去年、外国人を中心とする消防団が結成された。メンバーはベトナム人やブラジル人、ペルー人など7人。リーダーを務める日系ブラジル人3世の女性。日本語が話せる女性には外国人から日々、さまざまな相談が寄せられている。日本語を話せない外国人が災害時に困らないよう消防団のリーダーを引き受けた。この日、町の消防団員たちと災害時の対応について意見交換をした。外国人メンバーから不安を抱える外国人との接し方について意見が出された。