今、東京・上野のアメ横商店街では外国人が経営する店舗が急増。全体のおよそ2割に上っている。アメ横商店街連合会副会長の千葉速人さんは外国人が経営する飲食店とのつきあい方に頭を悩ませている。外国人が経営する一部の店舗がテーブルやいすを道に出して営業しており、商店街理事会では通行の妨げになるため、やめるよう呼びかけている。しかし、状況はなかなか改善しない。上野の街で外国人経営の店が急速に増えたのはコロナ禍がきっかけだった。街を訪れる客が減り日本人が経営する店が次々と閉店。そこに入ってきたのが外国人の経営者だった。この日、祖父の代から100年続いた店が閉店することになった。後継者がいないことに加え売り上げが減少したことが原因だった。千葉さんが今、特に頭を悩ませている店はコロナ禍で営業を始めた飲食店で経営するのは中国出身の男性。商売のしかたを巡って千葉さんと1度、激しい口論になったことがある。考え方の溝が埋まらないまま2年間、険悪な関係が続いている。千葉さんは70年間、日本人が中心だった商店街の理事会にトルコ人の経営者を迎え入れた。向かったのは中国出身の男性が経営するあの店。この街で共に生きていくために模索が続く。