来月1日に東京都では最低賃金が50円引き上げられるのを前に東京労働局は都内の経済団体に対して最低賃金の改定額の周知などについて協力を求めた。千代田区の東京経営者協会を訪れたのは東京労働局の富田望局長で、根本勝則専務理事に要請書を手渡した。要請書では来月から都内の最低賃金は時給で1163円となり、年齢やパートやアルバイトなどの働き方の違いにかかわらず、すべての労働者に適用されることや、賃上げや設備投資に取り組んだ中小企業や小規模事業者を対象にした業務改善助成金など国の支援策の活用について、加盟する企業や団体に周知してほしいと協力を求めている。東京都の最低賃金が50円引き上げられるのは現在の方法で決めるようになった平成14年以降、最大となる。