今回の日米首脳会談の柱の一つは安全保障で、自衛隊と在日米軍の指揮統制の連携を協議し、防衛面での協力を深める方針とみられている。岸田総理は、これまで安全保障関連の3文書を改定し、防衛費の相当な増額や、敵のミサイル発射拠点を攻撃する反撃能力の保有など、日本脳防衛政策の大きな転換を進めてきた。今回の会談では、防衛装備品の共同生産体制の強化なども話し合うとみられている。そして、首脳会談翌日の11日、アメリカ議会の招待を受け、上下両院合同会議で演説を行う予定となっている。さらに、今回の訪米では、日本・アメリカ・フィリピンの3か国による初の首脳会談も行われる。南シナ海では、中国とフィリピンが互いに領有権を主張し衝突する事案が相次ぎ、ロイター通信は、フィリピン外務省が日米比首脳会談で南シナ海の最近の事態も協議するとの見通しと報じている。岸田総理の訪米に先立ち、先週、エマニュエル駐日大使は会見で「一つの時代に終止符を打ち、新たな時代の第一章を迎える会談になる」と話した。
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