TVでた蔵トップ>> キーワード

「東京大学地震研究所」 のテレビ露出情報

南海トラフ巨大地震や首都直下地震などの発生も予測されている地震大国日本。しかし、地震がいつ、どこで、どのくらいの規模で起こるのかは現在の科学では分からない。正確な地震予知は不可能だと断言する専門家もいるが、その難題に挑み続ける人たちもいる。今回はそんな地震予知について特集する。
「地震予知」とは、いつどこでどのくらいの規模で地震が起きるのかを科学的根拠を元にして発生の直前に予め知らせてくれること。去年、南米のチリで3800年前に発生したM9.5の巨大地震の痕跡が発見された。つまり巨大地震なかなり昔から起きており、地震予知も昔から挑戦されてきた。世界最古の地震計は中国で後漢時代に張衡が発明したもので、地震の発生と揺れた方向を知ることができるという原始的な仕組みのもの。本格的な地震観測ができるようになったのは19世紀で、ユーイング-グレイの円盤式地震計は3つの針で東西・南北・上下の揺れを記録する。20世紀初頭の日本では、東京帝国大学の大森房吉教授が地震の波を徹底分析し、大森公式を割り出した。大森公式は現在の緊急地震速報にも応用されている。大森教授の教え子の今村明恒博士は巨大地震が起きる周期に注目し、関東大震災の発生を予測した。巨大地震が周期的に起こるという説は、現在でも南海トラフ巨大地震の発生確率などに重宝されている。日本は1965年、国家的事業として「地震予知研究計画」を発足し、以降34年継続して全国各地に観測網を設置するなどしたが、特に成果は上がらなかった。1968年、プレート・テクトニクス理論が提唱された。プレート・テクトニクス理論とは、プレートの運動によって地学の様々な現象を説明できるとする理論。プレートの動きに着目すれば巨大地震も予知できるかもという期待が膨らんだ。1995年、日本では阪神・淡路大震災が起きた。この地震を引き起こしたのは断層で、プレートではなかった。断層が突然動いたことで起きた地震で、研究者たちは地震予知の限界を感じた。2011年の東日本大震災は研究者たちの想定外の場所と規模で発生した。翌年、日本地震学会は現在の地震学では時間と場所と大きさを特定する地震予知は非常に困難だとする見解を発表した。地震予知ができないことは具体的に、物理的に無理(活断層の活動を詳細に観測するのは困難)、データ不足(巨大地震の周期に対して情報が圧倒的に足りない)、メカニズムが不明(プレート境界の形など分かっていないことが多い)、という3つの理由がある。しかし一方で、阪神・淡路大震災や東日本大震災を糧に日本の地震学は大きく発展している。短期的な予知から長期的な予測に路線を変更し、観測網も広く張り巡らせていった。近年、人が感じないスロー地震などについても分かってきた。スロー地震は巨大地震が発生した場所で確認され、その因果関係に注目が集まっている。AIを使ったスロー地震の解析も進められている。関東大震災の死者の8割以上は火災によるもので、阪神・淡路大震災の死者の約9割は建物の倒壊によるもの、つまり地震の揺れそのものではなく、文明が破壊されることにより被害が広がっている。地震に備えた心構えとして、家具の転倒防止や、連絡手段やハザードマップを確認しておくこと、避難経路を事前に考えておくこと、などが大切である。
住所: 東京都文京区弥生1-1-1
URL: http://www.eri.u-tokyo.ac.jp/Jhome.html

他にもこんな番組で紹介されています…

2025年1月17日放送 4:15 - 5:00 NHK総合
国際報道世界と防災
阪神淡路大震災から明日で30年。被災した建物の危険性を確認することに長い時間がかかり復興・復旧の足かせとなったことが指摘されている。その経験や教訓を生かし日本で開発されたシステムがペルーで活用され始めている。ペルーでは2007年の地震で500人が死亡、4万8000棟余の住宅が倒壊。被災者への対応や復興に時間がかかった。将来M8.8程度の地震発生が想定されるリ[…続きを読む]

2025年1月15日放送 22:00 - 22:45 NHK総合
歴史探偵(歴史探偵)
東京大学地震研究所は関東大震災を契機に創立され、様々な時代の史料を収集。過去に地震がいつ、どこでおきたか、どのくらいの規模だったのかを調べている。1854年11月4日、関東から近畿にかけて大地震に見舞われ、翌日にも起きていた。津波が大阪に押し寄せ、海を航行する大量の大船が道頓堀川まで入り込んできたという。橋は崩壊し、約100軒の建物が損壊したと考えられている[…続きを読む]

2024年12月29日放送 6:00 - 6:10 NHK総合
ニュース(ニュース)
能登半島地震では沿岸付近の海底活断層がずれ動いたとみられ周辺の海岸が大きく隆起した。富山大学や東京大学地震研究所などの研究チームは1月〜6月にかかけて能登半島北岸の約100地点で調査し、隆起した範囲や高さを分析した。結果、約80キロの範囲で隆起を確認。特に輪島市門前町吉浦では約5m50cm隆起、珠洲市長橋では3m近く隆起していた。富山大学の立石良教授は隆起の[…続きを読む]

2024年11月24日放送 10:05 - 10:50 NHK総合
明日をまもるナビ(明日をまもるナビ)
津波を引き起こす地震は海底の断層がずれることで引き起こされる場合がある。能登半島の地震では能登半島北部で4つの断層が約150kmに渡って破壊され、津波が発生した。陸に近い分早い津波になったという。シミュレーションを見ると地震発生から約20分後に珠洲市三崎町に津波が到達したことがわかる。こうした早い津波を引き起こす断層は日本海側に多く存在することがわかっていて[…続きを読む]

2024年9月24日放送 20:45 - 21:00 NHK総合
首都圏ニュース845(ニュース)
きょう午前8時14分ごろ、伊豆諸島、八丈島の南180キロ付近の鳥島近海で地震があった。気象庁は伊豆諸島と小笠原諸島の沿岸に一時、津波注意報を発表し、八丈島八重根で50センチ、神津島で20センチなど伊豆諸島の各地で津波が観測された。津波注意報は午前11時に解除され、東京都によると被害の情報はなかった。今回の地震、気象庁は通常、津波を引き起こすほどの規模ではない[…続きを読む]

© 2009-2025 WireAction, Inc. All Rights Reserved.