東日本大震災を引き起こした断層とみられるものが初めて映像でとらえられた。映像を撮影したのは東京海洋大学や新潟大学などの研究グループで水深7500メートルの海底を調査した。調査した場所は地震後に海底が盛り上がっていると確認された地点である。見えてきたのは崖で断層が海底にあらわれたものとみられる。高さは26メートルであった。周辺には泥の塊が散乱していた。海底に溜まった泥が大きな力で瞬間的に崩れた際にできたものと考えられるという。地震により海底の深い場所で断層がずれて隆起したとみられている。植田准教授は海底変化の把握は津波のメカニズムなどをより詳しく分析することにも役立つ可能性があるという。