1時間で30以上のコンテナを船から陸へ積み下ろす、「キリン」の愛称で親しまれるガントリークレーン。30トンのコンテナを軽々運ぶリーチスタッカー。海に浮かぶゴミを吸い込む清掃船。世界有数の船舶密集地の東京湾で今回紹介するスーパーマシンはハイテクコンテナ船すざく。自動離着岸用データシステム、最新の赤外線カメラを搭載し誰も船に乗らないで自動操縦を可能にした。2025年の実用化を目指し特に船が混雑している東京湾で実証実験を行い開発を続けている。2022年3月に東京港と津松阪港の往復790kmの無人運航実験に成功したときの映像。他船が行き交う海域での無人運航は世界初。荒天など緊急時には人の手による遠隔操作も可能。千葉県幕張のビルの中に仮設された操縦席から愛知県沖の船を操縦した。遠隔操船によって毎日家に帰れる船長や航海士ができれば最近増えている女性航海士などにとって勤務がやさしくなるので需要が高まってくると期待されている。開発チームによると海難事故の80%が居眠りやうっかりミスなどのヒューマンエラーなのでAIを使った自動運航によってそうしたミスが減りより安全になるのではないかとのこと。