東京証券取引所の株式の売買に関するルールの見直しについて。東証のルールでは、上場企業の株式の取り引きは100株を最低単位としているが、株価が1000円の企業に投資するには最低でも10万円が必要になり、欧米に比べて投資のハードルが高いと指摘されている。投資への関心が高まる中、東証は若い世代も含めて個人投資家のすそ野を広げようと、少額でも投資しやすい環境整備を進める。機関投資家や上場企業、有識者などが参加する会議を新たに設け、売買の最低単位を1株とするなど、より少ない単位に引き下げることも含めて具体策を検討する方針。一方、株主が増えると、企業からは株主総会を開催する際のコストの増加や株主提案が増えるといった指摘も予想されるとして、課題についてもあわせて議論し、来年3月をめどに論点や課題をまとめることにしている。