きょうの東京株式市場は朝方から買い注文が殺到し日経平均株価は取り引きが始まっておよそ1時間で値上がり幅が3400円を超え取り引き時間中としては過去最大の上げ幅となった。きのうは過去最大の下落。8月に入ってからの3営業日で日経平均株価は7600円余りも下落した。今日は値下がりした銘柄の買い戻しに加え、外国為替市場で円安の方向にいくぶん戻ったことから輸出関連の銘柄を積極的に買う動きもみられた。結局日経平均株価は3200円余り上昇し、終値としても過去最大の上げ幅となった。しかし昨日のような急落を見て慎重になっている投資家も多いとみられ、午後に入るといったん利益を確保しようと値上がりした銘柄を売る動きも出た。市場関係者は「値上がりはしたが安心感が広がっているわけではない。為替の動向や米国の景気動向には神経質になっていて、不安定な動きが続きそうだ」と話している。