67年前に都立病院で取り違えられ、その事実を知らないまま育てられた江蔵智さん。39歳の時、両親と自分の血液型が合わないと発覚。DNA鑑定で血の繋がりがないことが明らかになった。真実の両親はどんな人なのか知りたいと東京都に訴えてきた。都は生みの親の調査を続けていて、最新の調査状況を江蔵さんに伝えた。江蔵さんと同じ誕生月の113人を辿り、数十組の親子の現住所を特定。対象者に調査への協力を求める文書を送り、墨田産院で生まれたか訪ねる予定。該当者にはDNA鑑定への協力を依頼する。都は専任の職員が対応しているが、対象者から協力を得るのは容易ではないと考えている。江蔵さんは自分の思いを手紙にまとめ、都の文書に同封してもらう。育ての母のチヨ子さんも自分が産んだ子供に会いたいと話していたが、認知症が進み意思の疎通が難しくなっている。