第171回芥川賞直木賞の選考会が行われ、受賞作が先ほど発表された。純文学の中短編作品に贈られる芥川賞を受賞したのは朝比奈秋さん(43)の「サンショウウオの四十九日」と松永K三蔵さん(44)の「バリ山行」である。「サンショウウオの四十九日」は体は1つなのに意識と人格は2つある結合双生児の姉妹の生活を描いた物語である。そしてもう1作品の「バリ山行」は会社員の主人公がルートを外れる危険度の高い登山バリに出会い、登山と仕事を重ね人生に向き合っていく物語である。一方、大衆文学作品に贈られる直木賞は一穂ミチさん(46)の「ツミデミック」が選ばれた。芥川賞・直木賞の贈呈式は8月下旬に都内で行われる予定である。