東京の明治神宮外苑の再開発で樹木の保全に向けた計画の見直し案が提出されたことを受けて都は事業者に対し再び環境影響評価の手続きを行うことは求めなかった。これを受けて事業者は準備が整い次第樹木の伐採を始めるとしている。明治神宮外苑の再開発をめぐっては先月事業者が樹木の伐採本数を減らすことやイチョウ並木の保全に向けて新たな野球場との間隔を広げることなどを盛り込んだ計画の見直し案を都に提出した。これを受けて都の環境影響評価審議会が開かれ、事業者が見直し案の内容について参加した専門家に説明した。それによると注目の活力はおおむね良好で、建物の配置や規模の見直しで確保した土地に今月中にも樹木の移植を始めて伐採本数を減らすなどとしている。東京都は事業者に対し一旦完了した環境影響評価の手続きを再び行うことは求めなかった。審議会に参加した専門家からは「土壌の水分など工事による影響について詳細な調査を頻繁に行ってもらいたい」とか「日当たりに応じて植樹する樹木を選んでもらいたい」といった意見が出された。会合の後、事業者は報道陣の取材に応じ「見直し案については受け止めていただいたと考えている」として準備が整いしだい早ければ今月中にも伐採を始める意向を示した。