大工の就業者が1980年の93万7000人をピークに、現在は29万8000人と減っている。埼玉県の住宅メーカーを運営する大工の訓練施設では、高卒社員30人が大工を目指している。会社は福利厚生の充実も進めており、訓練期間中は食事付きの寮を提供。卒業後はフレックス休暇や男性育児休暇を積極的に進めるなど制度を拡充している。都内の工務店では社員の大工へ独自の賞与を出している。ここではボーナスとは別に大工ボーナスというのを支給している。道具負担金として10万円支給し、道具への愛着を持つことで会社への帰属意識が高まることを期待している。