東京電力・福島第一原発で先月延期となった燃料デブリの取り出しについて、東電は早ければ来週にも再開すると発表した。燃料デブリの取り出しは、先月22日に開始予定だった。しかし、装置一部の誤った組み立てが開始直前に判明し、作業を中断していた。問題はあった装置は、5本のパイプをつなぎ合わせた構造だったが東電は、事前にパイプを現場に運び込む際、放射線量が高く5本のうち1本を運び込めず、後日残った1本を運び込んだ際、つなぐ順番を誤ったという。東電はミスの原因について、放射線量が高いなど現場環境に合わせた作業手順になっていなかったこと、機材運搬や組み立てを下請け企業に任せきりにしていたことなどを挙げている。東電は、再発防止策を講じ、早ければ来週にも燃料デブリの取り出し作業を再開するとしている。