東京デフリンピックがいよいよ開幕。70以上の国と地域から約3000人の選手が参加する。大会運営は、音声言語ではなく国際手話で行われる。去年から国際手話通訳者を要請して準備がされてきた。21競技209種目が11月15日から26日に行われる。競技ルールは国際大会とほぼ一緒。射撃は観戦不可だが、ほかの競技は先着順で誰でも無料で観戦できる。日本は273人の選手が参加し、「燃えろ!ALL JAPAN」をスローガンに31個以上のメダル獲得を目指す。注目競技のテニスの菰方里菜選手はデフテニス界の女王と呼ばれ、全豪オープンでシングルス2連覇中。菰方選手はプレー中にコンタクトレンズの度数を上げる工夫をしていて、シングルス・ダブルス・ミックスダブルスの3種目制覇を目指す。バレーボール女子は前回大会は新型コロナの影響で準決勝棄権し、2024年の世界選手権で金メダル。梅本綾也華主将は、金メダルを取ったら串揚げをたくさん食べたいと話す。日本初のメダリストの元卓球選手・鈴木リヲ子さんは、「当時と比べると暮らしやすくなったが、まだコミュニケーションの壁を感じることも。デフリンピックをきっかけに気軽にコミュニケーションができる社会になるとうれしい」と話す。今回、取材陣にはコミュニケーションボードが配られた。指差しで意思疎通を図れる。15日には「世界のデフアスリートが集結 開幕!東京2025デフリンピック」を放送する。
