柔道男子66キロ級で、世界選手権を制するなど活躍した丸山城志郎選手が、引退会見で思いを語った。丸山選手は「目標とする五輪出場、優勝がかなえられなかったが、それに向けてやってきたことは一切後悔がない。“達成感”問うのが大きい」と述べた。31歳の丸山選手は、抜群の切れがある内股を武器に、世界選手権を2回制するなど、長年日本柔道界をけん引してきた。最も印象に残っているのが、ライバル・阿部一二三選手との東京五輪代表争い。異例の直接対決となった試合では、24分間にわたる激闘が繰り広げられた。丸山選手は「彼のおかげで、僕の柔道人生、こんなに華やかにしてくれた。阿部選手がいなかったら、ここまで努力することもなかった。“ありがとう”と言いたい」と語った。最後に所属先の先輩・野村忠宏さんから花束が贈られた。丸山選手は「技で一本を取る柔道を伝えていきたい」と述べた。