タイとカンボジアは領有権を争う国境地帯で武力衝突を続けてきたが、東南アジア諸国連合の議長国、マレーシアなどが仲介し衝突が始まってから4日後に無条件の停戦で合意した。タイ側は日本やアメリカなどおよそ20か国の大使や駐在武官をカンボジアとの国境付近の視察に招き、現場を公開。砲撃によって多数の死傷者が出たコンビニや診療所などで、現場では遺影を持った遺族らが被害の実情を訴えていた。一方、カンボジア側でも軍が各国の大使らを国境地帯に招き、攻撃で被害を受けた寺院や家屋などを公開した。ASEANの当局者よると、双方が停戦の合意を維持することで同意した場合、マレーシアが主導しASEAN加盟国からなる停戦監視団が作られる見通しだという。ただ、双方は、停戦後も互いに攻撃を受けたなどと非難を繰り返している。