関東大震災からことしで100年となる。大地震から水道を守る対策を取材した。貯水池は川の水をためて住民に安定的に送る役割を果たしている。東京・東大和市の村山貯水池では地震に強くするための大規模な工事が行われている。東京の水道水はほとんどが利根川・荒川・多摩川の水を使用し、東京都水道局は都民約1400万人に水を供給している。鉄管の水道整備は明治時代に行われ、今年で125年となる。関東大震災では水道管が被害を受けて給水ができなくなり、応急給水が行われた。現在は断水に備えて災害時給水ステーションが準備されている。給水前には水質確認を実施し、災害時でも安全でおいしい水を供給する。給水ステーションは都内213か所にあり、場所はアプリなどで確認できる。重い水を運ぶため、リュックなどを準備してほしいと呼びかけている。東京都の想定では首都直下地震が発生した場合、26.4%で断水が発生し、復旧まで17日を要するとしている。地震に強い水道管の整備が進んでいる。東京都水道局は地震に備えて水の備蓄を呼びかけている。