大和証券・多田出さんによるきょうの為替についての解説。昨日、アメリカの金利が低下する中でドル円は下落したが動きは小幅。週後半に発表されるアメリカのインフレ指標などが注目されているためきょうも動きづらい展開を予想。注目ポイントは「震災による円相場への影響」で、円相場には日銀の金融政策に対する期待の変化やインバウンド動向などを通じた影響が現れてくると考える。日銀がマイナス金利を解除する時期は国内の政局だけではなく震災の影響にも左右される。4月が期待されていたが、6・7月が現実的。日銀の政策正常化期待は強まりにくくなった。インバウンドについては、東日本大震災時は3か月にわたって大きく現象したが、これは原発事故によるもので、熊本地震時は軽微な影響にとどまった。今回の震災ではインバウンド動向を通じた為替への影響は限定的、と述べた。