福島・田村市でカフェ「nda焙」を営む妙子さんは郡山市出身。10歳年下の加奈さんが厨房を仕切っている。店の焙煎機で玄米コーヒーを作っている。妙子さんは結婚して声楽家の夢を諦め、5人の子育てに専念。2011年に夫を病で亡くし、さらに東日本大震災を経験して「当たり前がない」と気付かされた。一念発起して再び歌を学び、46歳で声楽家になった。小学校を回って歌うボランティアをスタートした。同時に風評被害に苦しむ地元農家の声を耳にした。加奈さんは海外で起業し飲食業界に転職し運営などに携わっていたが、旅行していたスリランカで妙子さんに出会った。2020年に加奈さんの職場が倒産し、妙子さんに誘われて福島へ。2022年に福島の米を使った甘酒や麺を開発。去年10月に「nda焙」をオープンした。去年地元農家の田んぼを借りて自らも米作りを始めた。