東日本大震災から3月11日で14年を迎える。壊滅的な被害から復興した地元の名産三陸ワカメ。将来、さらに持続可能な生産を目指す取り組みを取材した。東京・銀座にある岩手県のアンテナショップ「いわて銀河プラザ」。火災前に収穫された三陸ワカメを上京した漁師たちが販売した。マルカツ水産代表取締役・佐々木晶生さんは、ワカメ養殖は年に1回収穫ができて安定的に収穫ができるという。日本の生産量の8割近くを占める三陸ワカメ。宮城県漁協わかめこんぶ部会部会長・及川文博さんは、三陸わかめの特徴について、滑らかな食感があるのでツルツルって感じ、などと話した。ゼロからの復興に取り組んできた三陸わかめ。今、目指しているのは持続的に安定した生産。輸入ワカメのほとんどが中国あるいは韓国産。食料安保の面からも国産ワカメの生産を安定して維持することが課題とされている。宮城・名取市にできた研究施設「ゆりあげファクトリー」。気候変動によるワカメの成長不良といった課題に応えるため大きく育つワカメの種苗を開発し、生産者に提供している。