石油の供給不足に備えるため、きょうから国家備蓄の放出が始まった。愛媛県今治市の菊間国家石油備蓄基地で原油があるのは森の下、地下。パイプラインを通じ、隣接する石油元売企業の太陽石油に送られる。菊間基地は水封式地下岩盤タンク方式。作られたのは1994年。地下には空洞が広がる。ここに150万キロリットルの原油が貯蔵可能。放出対象外の久慈国家石油備蓄基地も同じ方式で安全性は高いという。桃山学院大学・小嶌正稔教授は「東日本大震災の時でも、地下岩盤タンクは影響を受けなかった」などと説明する。苫小牧東部国家石油備蓄基地は世界最大級の地上タンク。北九州市の白島国家石油備蓄基地は洋上タンク。政府はガソリン価格を全国平均170円程度に抑えるため、きょうから石油元売り各社に支給する補助金の額を48.1円と過去最高額にした。
