大企業製造業の景気判断を示す指数は5期連続の改善。きょう発表された日銀の短観は中東情勢の経済への影響が続く中で多くの市場予想とは異なる結果となった。指数の改善の支えとなったのはAI・半導体関連の需要の高まり。今回の短観では仕入れ価格が上昇する中、企業の間で積極的な価格転嫁の動きが出ていたことがうかがえた。販売価格を上昇させたと答えた企業の割合から下落させたと答えた企業の割合を差し引いた指数は大企業製造業で前回を12ポイント上回り、大企業非製造業は調査開始以降最も高くなっている。価格転嫁で業績改善が進んでいるという企業もあり、全体としては景気に対する前向きな見方が示された形となった。一方で中東情勢の影響は長期化していて、先行きの不安は続いている。今回の短期でも3か月後の先行きを示す指数は大企業の製造業、非製造業とも悪化している。
