日銀は黒田前総裁のもとで大規模な金融緩和を続けていた10年前、2015年の金融政策決定会合の議事録を公開した。注目は4月30日の会合。黒田総裁は2年程度で2%の物価上昇を掲げ、量的・質的金融緩和を導入した。この時の物価上昇率は1%未満で、日銀は目標達成時期を2016年度前半頃に修正。黒田総裁は目標の達成に自信があった様子がうかがえる。また議論も激しいものだったが、当時を振り返り専門家は「コミットメントに対して、うまくいかない場合の修正の難しさが表れている」と話した。
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