松井証券・窪田さんは日経平均予想レンジを38,900円~39,500円とし、「先週末のアメリカ市場は次期トランプ政権に対する期待感から最高値を更新する一方、日経平均の夜間先物は期待されていた中国の財政出動に真水の財政拡大がなく、失望感から下落して取引を終えた。。本日の東京市場もこの動きを受け、やや軟調な動きになると予想している」と話した。また、注目ポイントには「取引き時間延長による個人投資家の動向」と挙げ、「東京証券取引所は先週5日から現物株の取引時間を午後3時→3時30分に延長したほか、株価の終値を決める新たな仕組みとしてクロージング・オークションを導入した。クロージング・オークションは、取引終了の5分前の15時25分から売買を一時休止し、投資家から売り注文・買い注文を受け付ける。この間、他の投資家の注文を見ることができる他、注文の取り消しや出し直しも可能。取引時間延長では、松井証券店内における5日・6日の注文及び約定件数を5分刻みで見てみると、15時以降も15時前とほぼ変わらない注文や約定水準となっていることがわかる。投資家はクロージング・オークションには慣れていない様子。11月7日の15時25分の株価と終値を比較してみると、銘柄によっては4%以上の変動幅となっているものもある。クロージング・オークションで売買成立する値幅は、直前の更新値幅の2倍までは可能なため、思わぬ値段で約定する場合もある。特に中・小型株では重要性が薄く株価の変動が大きくなる可能性があるため、約定する価格の範囲をあらかじめ設定した方が安心できるのではないか」などと話した。