どんなワケあり物件が売られているのか向かったのは千葉県松戸市の住宅街。最寄り駅から車で10分、築40年の2階建て3DKの一軒家。都心まで車で1時間ほどとアクセスもよく、通常であれば相場は1000万~1200万円くらいの価格になるという。相場の半額600万円で販売予定。しかも事故物件ではないという。しかし、なぜそんなに安いのか家の中に入ってみると玄関にはヘルメットや未使用の箒、そしてバイク用オイルなどが無造作に放置されたまま。部屋には生活感が残り、ダイニングキッチンにも大量のゴミが残されたまま。この物件には70代男性が1人暮らしをしていたが病院で死亡。親族もいなかったため、家の中が当時のままだという。安さの理由について不動産会社はゴミ以外に別のワケがあるという。この住宅街では松戸市の都市計画で所有する土地のうち建物を建てられるのは40%以内と定められているそうだが、こちらの物件は80%以上の比率で建てられているため違反建築物の扱いになっているという。こうした違反建築物は購入の際に住宅ローンが使用できなかったり、現金で買わないといけないという制限があるため通常より価格が安いのだそう。不動産会社は「再建するにしても土地が小さいので本当に小さな間取りの一戸建てしか建たない。賃貸に出したり自分で住んだりとかそういった形が多い」などコメント。