撮影3日目。朝6時前。おととい出会った車中泊をしている男性が、カメラ一式を詰めた重たいリュックを背負って出発していた。しかし、数分後歩くのをやめて休憩をとった。歩くより休んでいる時間の方が長いのだという。広場に到着後、白いタカ(ハチクマ)を撮影するのが目標だと教えてくれた。午前8時過ぎ、広場に子ども連れの家族がいた。お子さんがお腹にいるときから来ていたのだという。女性はプロゴルファーを目指していたが、激しい競争の世界に馴染めず断念した過去について話してくれた。そうした中で、たまたま観に来たタカのその一生懸命飛ぶ姿、生きる姿に感じるものがあったのだという。突然の雨が降ると、タカはパタリと現れなくなった。車中泊の男性は帰り支度をしていた。白いタカは撮影できなかった模様。撮れないからこそ、頑張って撮ろうとする。タカは、前に向かい続ける尊さも教えてくれる。