島根県松江市の農業法人ライスフィールドは2002年設立。20年で急激に農地を拡大させ注目を集めている。従業員16人のうち13人が他業種からの転職組。給与が安定していることもあり、設立時から離職者ゼロ。去年10月に入社したのが松浦尚史さん(41歳)。専門学校を卒業後に美容師となったが、自分の美容院が経営難となった。実家で農業の手伝いをしていたこともあり、農業の道へ。今年4月に初めての田植え作業をした。田植え機に苗を積む作業など体力が求められる。お昼は会社に戻って各自で食事をとる。松浦はコンビニのおにぎりとサラダだった。慣れない作業の連続で疲れた様子だった。たまの休みには子どもの散髪をした。夕食は家族揃って食べる。奥さんは前より頼もしくなったと語った。田植えは5月下旬に佳境を迎え、松浦は初めて田植え機を運転した。仕事終わりに社長と会ってアドバイスをもらった。
ライスフィールドが日本農業大賞を受賞し、松江市のホテルで授賞式が行われた。従業員たちは着慣れないスーツ姿で集まった。高齢化が進む地域農業の維持、16人の社員のうち14人が40代以下、安定した給与・福利厚生の手厚さが受賞の理由だった。吉岡社長(64歳)は農機具の販売員だった。家族に内緒で仕事を辞めてコメ作りを始めた。わずか20年で日本屈指の農業法人へ発展させた。社長は挨拶・返事・後始末といった社会人の基本を大事にしている。ライスフィールドの躍進を陰で支えるのが地元JAのTAC担当者・栂さん(29歳)。TACはTeam for Agricultural Coordinationの略で、とことん会ってコミュニケーションとも呼ばれている。
2023年8月、ドローンヘリで農薬を散布した。ライスフィールドでは作業受託を積極的に行い、受託数は年間200件を超える。受託した農家は安心して稲作ができると語った。未来の担い手育成にも力を入れている。農林大学校2年生の伊藤さんはインターンシップに参加し、就職が内定している。初めての稲刈りを終えた松浦はできないことがたくさんあるのでもっとレベルアップしたいと語った。1年かけて育てた新米が松浦家の食卓に並んだ。松浦はいい人ばかりでライスフィールドに入って良かったと語った。
ライスフィールドが日本農業大賞を受賞し、松江市のホテルで授賞式が行われた。従業員たちは着慣れないスーツ姿で集まった。高齢化が進む地域農業の維持、16人の社員のうち14人が40代以下、安定した給与・福利厚生の手厚さが受賞の理由だった。吉岡社長(64歳)は農機具の販売員だった。家族に内緒で仕事を辞めてコメ作りを始めた。わずか20年で日本屈指の農業法人へ発展させた。社長は挨拶・返事・後始末といった社会人の基本を大事にしている。ライスフィールドの躍進を陰で支えるのが地元JAのTAC担当者・栂さん(29歳)。TACはTeam for Agricultural Coordinationの略で、とことん会ってコミュニケーションとも呼ばれている。
2023年8月、ドローンヘリで農薬を散布した。ライスフィールドでは作業受託を積極的に行い、受託数は年間200件を超える。受託した農家は安心して稲作ができると語った。未来の担い手育成にも力を入れている。農林大学校2年生の伊藤さんはインターンシップに参加し、就職が内定している。初めての稲刈りを終えた松浦はできないことがたくさんあるのでもっとレベルアップしたいと語った。1年かけて育てた新米が松浦家の食卓に並んだ。松浦はいい人ばかりでライスフィールドに入って良かったと語った。